新発見の旅へ

奇妙なお話を発信していきます。

似て非なる、わらしべ長者

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2週間前、アベノマスクが届きました。

アベノマスクを使わない私は、近所の親戚にあげました。


すると1週間後、

親戚から「ごめん。やっぱ使わないから知り合いにあげた」と連絡が来ました。

その3日後、

親戚から「その知り合いも使わなかったらしく、別の人にあげたらしい」と連絡が来ました。


不気味なほどに奇妙な現象が起こり始めています。


この後の追跡はしていませんが、どうなっているのでしょうか。

誰も使ってない状態で指数関数的に増大し、ループしているかもしれません。


まさにインフレ状態です。


いつか私の手元に返ってくるのでしょうか。


「昔むかし、ある山奥に1人の男性が住んでおりました。

家に1枚のアベノマスクが届いたそうですが、使いみちが分からず困っておりました。

捨てるのはもったいないと考えた彼は、近所の親戚にあげたそうです。

良い事をしたなあ、と満足気な彼でありました。

すると1ヶ月後。

親戚から、マスクあげるよ、と連絡が入りました。

近所なのに、どうやら郵送してくれるらしいです。

彼は、あまりいらないなあと思いつつ、郵送を待っておりました。

翌日。

家に大きな段ボール箱が届きました。

親戚からでした。

重い段ボール箱でした。

中身を空けました。

なんと中身は500枚もの、アベノマスクだったのです。」


こんな未来が待っているのでしょうか。

不気味なほどにダークな未来です。

はたして、私が親戚にマスクを渡したことは、正しかったのでしょうか。

そもそも親戚は、マスクが欲しいと思っていたのでしょうか。

私の一方的な偽善で、マスクを渡していたのではないでしょうか。


はたして、

需要も無いのに勝手に供給をした私は、

正しい判断だったのでしょうか。